老いと死 20181030

未来、は可能態ということだ。まだ実現していないけれど、実現できる可能性を持っているということ。 この可能態を現実にする能力が、歳をとるほどに弱まってくる。 肉体の衰え、というのは筋力とか持久力とか、運動能力の衰えで、これはいかんともしがたいものだ。それ以上に答えるのが、脳力の衰えで、記憶力が鈍り、ボケてくる。忘れっぽくなる。 若い頃は、未来、つまり可能態に対して、ほとんど無制限に思えた…

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老いと美 20181030

ひとつひとつの、ちょっとした失敗が、 重く、心にのしかかる。 若いころなら、笑ってごまかせたあやまちが、 鈍く、こころを締め付ける。 何気なく発せられた他人の寸言が、鋭く心に突き刺さる。 気づかないまま歩き続けていたら、ずっと地面を見つめている。 靴先の、ほんの少し先を、ずっと目で追い続けている。 立ち止まってはだめ、と念じるかのように、 放心したように、見詰めている。 ど…

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女性と猫の関係 20181022

女性を猫と重ねてみることは、おそらく普遍的に認められる傾向ではないでしょうか? 牝猫っていう言葉は、女性に対して用いられるときには、かなり注意を要するでしょう。 猫の特質って、なんでしょうか? 外観は、まるい。 顔を見ると、眼が大きい。口が小さい(開くと実は大きい)。 猫背で、内向的に見える。 動きは、しなやか。 骨ばってなくて、ふわふわ。 暖かい。もふもふ。 でも動きは敏…

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島泰三『はだかの起源 不適者は生きのびる』を読んで 20181021

いささかいつもとは違う記事ですが、最近読んで感銘を受けたもので。 といって、ここで書評をしようというわけではないんです。そんな専門的知識は持ち合わせないし、著者には申し訳ないのですが、 本当のところはどうなのか、という青海を強く求めているという程でもありませんので。 けれども、とても興味はあります。 この「はだかの起源」というのは、社会風俗史的な内容では全くありません。 ここで…

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半跏思惟像ラインナップ 20181017

半跏思惟像。仏像版「考える人」みたいな姿のお像は、広隆寺や中宮寺の国宝像で親しまれています。 もともと釈迦が悟りを開く直前の姿といわれていますが、 このことから如来(悟りを開いた人)になることを約束された菩薩を表す、ということで、 お釈迦様亡き後、次にこの世に如来として現れることが約束されている(釈迦から予言されている、「授記」と言います)存在である、弥勒菩薩を表すようになりました。 …

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黒猫たち 20181015

この猫たちも旧作から型取りしました。レジン、ポリウレタン樹脂製です。 型取り技術がへたくそで、手前の2匹では両前肢とか尻尾は、型取り後に接着させなければならないのですが、 なんせ小さくてピッタリといかない。 で、補修するんですが、その痕がやはり気になります。 そこで、黒漆調のスプレーをかけてみました。 スプレーだと、どうしても溜まりができてしまって、凹凸が鈍くなるかなと心配した…

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八臂弁才天像。フィギュア風? 20181014

鎌人いち場は日延べになってしまいましたが、これに出そうと思っていた弁才天像がひとつだけあります。 これは旧作のシリコン型から、新たにレジン複製して、祭式を加えたり、ちょっと修整したりしたものです。 八臂弁才天像については、以前いろいろ書きましたので、そちらの記事を参照ください。 顔が、ちょっと可愛らしくなっちゃったので、天女像と言うよりも、なんかフィギュアっぽいんですが...... …

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鎌人いち場、中止! 20181014

大騒ぎして、準備に明け暮れていたのに、あいにくの雨により あっけなく、中止決定。 なんかなぁ、人生って、こういうもんだよねぇ、とか落胆モードに転落。 とはいえ、半ば予想通りでもあり、気は持ちようですね。 準備している過程で、いろいろ至らなさにも気づき、ゆっくりと手直しなどもしていこうかなどと考えておりますが。 この小さなイベントは、予備日など設けておらず、いったん中止となると、次は…

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『駒井哲郎 煌めく紙上の宇宙』展 20181012

横浜美術館で、特別展『駒井哲郎 煌めく紙上の宇宙』が始まりました。 https://yokohama.art.museum/exhibition/index/20181013-514.html 日本人版画画家の作品は、繊細でリリシズム豊かで昔から好きです。駒井の他にも、長谷川潔とか浜口陽三が、そうした静謐な詩情をたたえた作家として想起されます。その一方で、棟方志功や浜田知明という重要作家…

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十一面観音菩薩立像 彩色しました。 20181012

十一面観音菩薩立像の、いちおう完成形です。 彩色したとはいえ、文様などは入れていません。 胸飾と耳璫(イヤリング)には金箔を貼りました。それと、光背にも。純金です。 あと、芸が細かいところは(笑)、冠正面の化仏立像の頭部にも金箔。阿弥陀如来なので朱衣です。 菩薩の髪の毛は群青。これはアクリル絵具ですが。群青色にすることは仏像のお約束で、髪際には緑青を差しています。 左手には軍持とい…

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