不動明王像の完成イメージへ

 今日も朝から雨。どうも湿っぽい鬱陶しい日が続きます。粘土も乾きが悪いし、もうひとつ調子が出ませんね。  それでも、少しずつ進めてきた不動明王像。粗々の完成イメージを組み立てるまでにはなってきました。これだと、総高20㎝くらいでしょうか。    台座は瑟々座(シツシツザ)という、不動明王専用のもので、これは金剛(ダイヤモンド)のように硬い岩盤を表しています。多分に…

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毘沙門天像(3) 天平風に

 石塑粘土ニューファンドで製作中の毘沙門天像、だいぶ細部の作業が進んでいます。  あまり拡大するとアラが見えてしまいますが、塔を含んで13.3cmの大きさで、顔も1.3cmほど。なかなか微細なところの整理が、この粘土だときびしいですね。焼成粘土のフィモなんかのほうが、その点ではキチンと仕上がるかもしれません。  甲冑や顔の表情、髻の形状などは東大寺戒壇堂の四天王像を参考にして…

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なぜ ヌードを造形するのか?(2)

昨日のブログで、女性像を、特にヌードを、「和」の象徴として作りたいと、そして、女性像を通して自然を表現したい、と書きました。 なぜ「和」が自然になるのか、説明がいるかもしれません。 「和」は「なごむ」とよみます。反発するのとは逆で、なかに入って全く違和感のないくつろぎと安心感にみたされた状態といってもよいでしょう。 ところで、自然とは何でしょうか? 自然を人間と対置する考…

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なぜヌード彫刻を作るのか? 風と少女(続き)

 昨日気づいた、太腿の部分に少し肉を付けてみました。ほかにも若干修整しています。  ところで、なぜ、彫刻家は女性の裸体、ヌード像を作るのでしょうか?  単純な話、オトコだから?  実は、この問題についてはイギリスの美術史家ケネス・クラークという人が大著を著して論じているほど大きな問題であり、また難しい問いでもあります。https://www.amazon.co.…

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風 をテーマに少女像

 ヌードの新作です。  先にヌードを作っていて、できるだけ自然な姿の人体像を作りたいと心がけたのですが、なにか「表現」という点で不徹底というか、ものたりなさを途中から感じだし、ずっと引きずってしまいました。それは、ポーズによっていること、特に「女性美」を強調したいのであれば、三屈法(トリバンガ)しかないだろう、と勝手に思い込んだわけです。  それで、プルミエという石塑粘土の手…

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「平安の秘仏」展(櫟野寺の仏像)見ました!

 上野の東京国立博物館で『平安の秘仏 滋賀櫟野寺の大観音とみほとけたち』展が開催されています。 http://hibutsu2016.com/index.html  この夏に滋賀県下の寺院をいくつかまわり、向源寺十一面観音像や石山寺秘仏本尊の如意輪観音像など、近江の仏像の魅力にあらためて啓発されていたところで、楽しみにしていたのですが、期待通りというか、それを超える感銘を受けました。…

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持鉢観音(吉祥天?)像の修整もしました。

 先月の記事「菩薩(持鉢)像を進めたら、吉祥……」(2016-08-14 16:05)の小像も、不満でいじりつづけていました。  なんか、鈍くさいなぁ、というか、太ってるなぁ、などと思いつつ。  長い首をもった上半身と、下半身がアンバランスだな、という印象はずっとあったのですが、うまく解決できずにいました。  いや、どこかで気づいていたのでしょうね。でも、たいへんだから…

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施無意観音菩薩像の修整

 もうかなり以前になりますが(2016-06-11)「施無意観音菩薩像」としてご紹介した観音像。  どうも身体にしまりがないので、またいじりました。  いわゆる三屈法が不徹底で、身体のひねり具合が中途半端だったりしたので、右腰の張り出しとか、お腹をすこしぽっこりさせるとか細部を修整しました。 右が以前の写真。左側が、修正後。ライトの加減で、修正前の法が顔立ちはは…

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不動明王と俱利伽羅龍剣 その4

 不動明王像、ようやくかっこうがついてきました。  不動明王像がなかなか進まなかったのは、俱利伽羅龍剣にてこずっていたことが一つの原因。  角の先っぽから三鈷の柄までが7.8cmという小ささのため、乾燥後に堅牢となるニューファンドを使用(明王本体はラドールのプルミエ)したのですが、この選択間違っていなかったと思う反面、ニューファンドの短所も実感しましたね。    …

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ヌード像も続行中

 仏像でも猫でもそうなんですが、あともう少しというところからが、大変です。というか、製作のプロセスをソナタにたとえると、ソナタはふつう急ー緩ー急と展開するんですが、粘土製作の場合は、というか私の場合は、緩ー急ー緩で、とりわけ最後の緩が長大だったりするわけですね。ようするに、なかなか仕上がらない。  最初の緩というのは、イメージが固まらないうちに始めちゃうからで、ふつうキチンとエスキ…

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